「現代日本
花鳥画の世界」
伊東正次日本画展
会期 第一期 7月4日(月)〜7月9日(土)
「現代日本花鳥画の世界」
伊東正次
日本画展
この度、伊東正次日本画展を開催する運びとなりました。
日本画とは、岩を砕いた顔料を膠(動物の骨や靭帯を溶かしてできたコラーゲン)を接着剤にして和紙に描く技法です。油彩画に比べて、岩絵具のマチエールがそのまま画面に残るために、素材感が強く出ます。日本の料理が素材を生かして料理するのに似ているかもしれません。
また、西洋画においては、その「一瞬の存在」を捉えるために、遠近法や陰影法が発展しました。それが、後の「写真」の発明に繋がります。
一方、日本画あるいは東洋画においては、存在感を描くより、そのものの「生命感」や「命の持っているエネルギー」を表現することに表現の主眼が置かれました。その「生命感」や「命のエネルギー」を表現するために大切なのが、「線」です。「線」の勢いで、それらを表現しようとしました。
私は、その西洋画と東洋画の両方の技術や考え方を踏襲して、「西洋的存在感」と「東洋的生命感」を両方表現できたらと思っています。
この度、ヨーロッパの伝統が息づくこのミラノの地において、みなさんに作品をご覧いただけることを大変に嬉しく思っています。日本画、東洋画の一旦に触れていただきましたら幸いです。
2022年7月 日本画家 伊東正次
「日本の美」JAPANESE STYLE EXHIBITION IN MILAN Ⅰ
展覧会終了
ギャラリートーク2
ギャラリートーク1
展覧会の様子動画
オープニング動画
オープニング
オープン
準備2
準備1
ミラノ chie art gallery会場の様子
「日本の美」JAPANESE STYLE EXHIBITION IN MILAN Ⅰ
会期 第一期 6月27日(月)〜7月2日(土)
いそはたみか(日本画)
伊東正次(日本画)
大久保信子(日本画)
大塚研一朗(油彩画)
小木曽弘琳(書)
小林啓子(水彩画)
斉藤早苗(日本画、パステル画)
杉山紅(日本画)
布川絹子(油彩画)
松川愛(アルコールインクアート)
村尾昌美(写真・シルクスクリーン)
「日本の美」
JAPANESE STYLE EXHIBITION IN MILAN CHIE ART GALLERY 日本作家第一期
グループ展示
I T O M a s a t s u g u 伊東正次
I S O H A T A M i k a いそはたみか
K O B A Y A S H I K e i k o 小林啓子
M A T S U K A W A M e g u m I 松川愛
M U R A O M a s a m I 村尾昌美
N U N O K A W A K i n u k o 布川絹子
O G I S O K o r I n 小木曽弘琳
O K U B O N o b u k o 大久保信子
O T S U K A K e n i c h i r o 大塚研一朗
S A I T O S a n a e 斉藤早苗
S U G I Y A M A K o h 杉山紅
一般社団法人 ARTJAPA和SOCIETY
2年前に 当ギャラリーのオーナーであるチエさんがコロナで入院を余儀なくされ、ギャラリーとしての運営が困難になりました。運営を継続することができないか、数名のメンバーでクラウドファンディングを立ち上げ、ギャラリーを日本文化の発信拠点にできないか相談を積み重ねてきました。
その後もコロナ禍の状況の中で、日本人の作家による展覧会を開催することが叶わず、やっと2年経って、第一弾として、[JAPANESE STYLE EXVISION] IN MILANO を開催する運びとなりました。
今回11名の日本人作家が参加いたします。 いそはたみか(日本画) 伊東正次(日本画) 大久保信子(日本画) 大塚研一朗(油彩画) 小木曽弘琳(書) 小林啓子(水彩画) 斉藤早苗(日本画、パステル画) 杉山紅(日本画) 布川絹子(油彩画) 松川愛(アルコールインクアート) 村尾昌美(写真・シルクスクリーン)
それぞれ、用いる技法や素材は様々ですが、全員に共通するのは日本人の感性によって描かれた作品であるという点です。日本には1000年以上に渡り、中国からの文化の影響を受けながらも日本独自の文化が発展しました。それは、ヨーロッパやアメリカなどにはない独自の感性と感覚を備えた美意識ではないでしょうか。作品をご覧いただくことでそれらの一端に触れていただきましたら幸いです。
最後になりましたが、展覧会を開催するにあたりチエアートギャラリー様、ギャラリー汀の植田様他、沢山の皆様方にご協力いただきましたこと、ここに感謝申し上げます。
2022年7月
一般社団法人ART JAPAN和SOCIETY
Saluto alla mostra “Estetica giapponese” a Milano
Due anni fa, a causa del ricovero della signora Chie, la proprietaria della Chie Art Gallary, per il Covid-
19, l’attività della galleria incontrò gravi difficoltà. Per cercare una soluzione, alcuni artisti hanno
avviato un crowdfunding e hanno discusso se la galleria non potesse diventare un centro per
diffondere la cultura giapponese.
Nonostante il nostro desiderio di organizzare mostre di artisti giapponesi, nella Japanese Style
Exhibition a Milano, a causa della pandemia, solo ora, due anni dopo, abbiamo potuto realizzare la
prima mostra di “Estetica giapponese” a Milano.
Questa volta vi partecipano undici artisti:
ISOHATA Mika (nihonga, pittura in stile giapponese)
ITO Masatsugu (nihonga, pittura in stile giapponese)
KOBAYASHI Keiko (pittura ad acquarello)
MATSUKAWA Megumi (alcohol ink art)
MURAO Masami (fotografia; serigrafia)
NUNOKAWA Kinuko (pittura a olio)
OGISO Korin (calligrafia)
OKUBO Nobuko (nihonga, pittura in stile giapponese)
OTSUKA Kenichiro (pittura a olio)
SAITO Sanae (nihonga, pittura in stile giapponese; pittura a pastello)
SUGIYAMA Koh (nihonga, pittura in stile giapponese)
Ognuno usa tecniche e materiali diversi ma tutte le opere hanno in comune il fatto che sono state
create grazie alla sensibilità estetica giapponese. Nella storia millenaria del Giappone si è sviluppata
una cultura singolare, e questo pur assorbendo diversi influssi dall’estero, prima di tutto quelli
provenienti dalla cultura cinese. Si tratta di una estetica particolare, diversa da quella europea o
americana. Se le nostre opere potessero trasmetterne un primo assaggio di tale particolarità, ne
sarei lieto.
Vorrei concludere questo mio saluto, ringraziando la Chie Art Gallery, signor Ueda della Gallery
Migiwa (Tokyo Ginza) e tutti coloro che hanno contribuito a realizzare questa mostra.
Giugno 2022
ART JAPAN 和 SOCIETY / Armonia – Wa – Società Arte Giappone General Incorporated Association
Upcoming Events
- 日時を未定にするMilano日時を未定にするMilano, Viale Premuda, 27, 20129 Milano MI, イタリア
いそはたみか
日本画
1972年11月5日生まれ
2018 NY Ashok Jain Gallery
2019 NY Art Wave. Art on paper ヴェネツィアビエンナーレ
2020 NY ヴィリディアン画廊
東京 銀座 GALLEY ART POINT
2021 愛知 アートセッションin岩崎城•旧市川家住宅 等 出品
個展: 2000、2016、2017、2021、2022
賞等: 日展•日春展-入選
瀬戸市美術展ー大賞•市長賞
GAM展~豊田市教育委員会賞
作品について
和紙を染めたものを、支持体として花を描きました。粒子の粗い絵の具(岩絵具)に膠を加え練り上げた素材で、印象的な色合いになる様追求した作品です。
伊東正次
日本画
1962 愛媛県久万高原町生まれ
1988 多摩美術大学大学院美術研究科修了
2008 トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展
('11 審査員推奨 豊橋市美術博物館 豊橋)
2013 日展特選(国立新美術館 六本木)
2015 TINGLISHENCHU 伊東正次-何朝暉作品展
(上海環球金融中心29階メディアセンター雲間美術館)
2019 当代日本岩彩画三人展(石家荘市美術館 河北省)
sprit of natures 展 (モンゴルアートギャラリー ウランバートル) 日展審査員
2020 伊東正次の屏風絵・襖絵の世界展
(近藤浩一郎記念南部美術館 山梨南部町)
2021 日本の伝統美―宝生能楽堂に集うー
大和絵・能楽・邦楽のコラボ(宝生能楽堂 水道橋)
その他個展、グループ展など多数 現在 日展会員
作品について
日本画とは何か?考えていると、結局、「自分とは何ものか?」という疑問に行き着く。考えると、「自分とは世界の一部」であり、もっというと、「自分とは世界である。」ことに気付かされる。その意味では、自分が表現しているのではなく、「世界が表現し、それに、自分が関与している。」のだと思う。
大久保信子
日本画
日本美を世界へ✈✈
海外公募を中心にアート活動を行い、日本各地でも個展を行い、グループ展にも参加。
日本の美しい風景や空、古くから伝わる伝説や伝承に興味を持ち「大久保 信子」自身のアート目線からイメージを膨らませた叙情的なアートを展開する。
日本の音楽-桜-空
それらが日本画を通してミラノの皆様に伝われば幸いです。
作品について
迦陵頻伽 極楽浄土に住み比類なき美声で鳴く想像上の天女。
空に奏でる 花びらが夜風に舞い星と供演する。
雷神 雨雲にのり、雷を起こす神。
大塚研一朗
油彩画
1955年 東京都台東区谷中生まれ
東京芸術大学大学院修了
個展 美術家連盟画廊
日本橋三越本店外 三越各店で14回
静岡松坂屋
松山伊予鉄高島屋
ギャラリー汀
淡路町カフェ・カプチェットロッソ他多数
海外展 フィレンツェ・ニューヨーク
作品について
学生時代より一貫して風景画を描いている。山なら登ってみたくなる。道ならたどって行きたくなる。海ならずっと眺めていたくなる。そんな日常の風景を素朴に描き続けたい
小木曽弘琳
書
1958年11月6日
神奈川県出身、東京都在住。
中央大学大学院刑事訴訟法専攻修了。
漢字師範。仮名師範
創玄書道会に在籍し書展に出展するかたわら、古典にとらわれない独自の世界を模索中。墨と和紙などによる墨象表現やアクリル絵具、アルコールインクを用いた抽象表現、日本画などの制作に取り組んでいる。
作品について
かねてより、日本の伝統美である帯や和柄の生地を用いて軸作品を仕上げたいと考えていました。自作であれば生地の選択や組み合わせ、天地の寸法など自由な表現が可能です今回は帯と和柄の生地を使用しました。
小林啓子
水彩画
1949年6月27日生まれ
日本美術家連盟会員
2014 アメリカSplash17入選
2016 タイ国際水彩ピエンナーレ「特別証書上位30作品」選出
2019 ファプリアーノ国際水彩画展ITINERANTINTERNATIONAL展に選出
イタリア ・ 台湾・マレ ー シア ・ インド ・ トルコ国際水彩画展参加
著書 技法書 2冊出版 掲載 多々
作品について
流れる水の変化と周りの大自然に触れて
木々の間を通して穏やかで心地よい日差しを表現し
自然の中にいるような臨場感、 爽やかな空気感と
水の飛沫を感じさせることを願って作品を描いています。
斉藤早苗
日本画、パステル画
1939年生まれ
1962年 日本女子大学家政学部生活芸術科卒業
1964年 大潮会入選
2019年 問道・日中国際芸術展 努力賞
2022年 問道・日中国際芸術展 努力賞
作品について
自然の美しさに魅せられて」特にスイスアルプスは、イタリア側から峠を越えたバス旅行を思いだす。リギ山は、昔アルプスに鉄道がなかったころヨーロッパの展望台だった処というので行ってみた。
杉山紅
日本画
1972年 東京に生まれる
1995年 玉川大学文学部芸術学科美術専攻日本画課程卒業
1996年 玉川大学芸術専攻科美術日本画修了
2002年 秋の院展初入選(以後9回)
2009年 春の院展初入選(以後1回)
現在日本美術院院友 師:伊藤影耳
作品について
題材から教えてもらう気持ちを持ち、たくさんの写生をしています。 日本の引き算の文化のように、余分なものを取り除き、画面を整理することを心がけています。
岩絵の具の発色を生かし明るい画面を大切にしています。
布川絹子
油彩画
東京都出身女子美術大学卒業 母親の後を継ぎ、絵画造形教室アトリエ・ド・シャンシャンを主催。20年以上にわたり3歳から大人まで指導。2歳の頃より母の指導のもと筆を握る。個展、グループ展多数
作品について
私の愛する色、形、線、日常の隙間に垣間見ることのできる自らの断片を心の赴くままにキャンバスに描いています。アグレッシブ、ポジティブ、プリミティブこれら3つが私の絵を描くときの姿勢、指針、要素です。
松川愛
アルコールインクアート
1990/03/01生まれ
2021年 NY viridian artists 出展
麻布十番Sunny Go! 個展「Resonate」
2022年 淡路町カフェカプチェットロッソ個展 「Feel Comfortable」
高知 蔦屋書店個展「La Pause」
日本橋 DOUBLE TALL ART ESPRESSO BAR個展
「The power of color」
Paris Salon de l’art Japonais 出展
作品について
色の鮮やかさや繊細なグラデーションが特徴的で、風の動きから作られるイ ンクの広がりは時には岩のような質感、そして時には宇宙のような奥行きを 表現しており、自然物をよりリアルに表現している。
村尾昌美
写真・シルクスクリーン
1964年5月27日東京生まれ
日本大学芸術学部で写真を専攻し、1991年ニューヨークに渡米。1996年パリで個展を開催。個展、グループ、多数。国展新人賞受賞。MAF内閣総理大臣賞受賞。浅田真央公式写真集「M A O」等、女優、俳優の写真集多数。100人のポートレート作品「PICTURES」「自律神経が整うヒーリングフォト」を出版。
作品について
パワースポット、地球のグリッドに興味を持ち、その場所での瞑想通して、身体のチャクラとの繋がりを体感する。精神世界をテーマにスピリチュアリティーを現代美術して提示する。ネオシルク技法で多次元性を表す。
は未来への新しいアートのあり方を提案してゆきたいと思っています。